トラック輸送産業の現状と課題(3)
 13年からの家電リサイクル法の施行などを受けて、これからの物流には静脈物流についての研究も求められている。つまり「売る」までから、「売った」あとの商品を還流させ、さらに廃棄物となってしまうものを削減・管理するという「リバース・ロジスティクス」の発想である。
 21世紀という新しい時代を迎え、トラック輸送産業は大きな変革を達成しなければ ならない。それはトラック輸送産業をとりまく環境が20世紀とさまざまに異なってくるからである。また、20世紀において継続してきた低収益構造や近代性の遅れなどからも脱却することが望まれる。新世紀では、物流のプロとして荷主企業の真のパートナーとして存在することが期待されている。

* 出典元 社団法人全日本トラック協会 平成12年版 トラック輸送産業の現状と課題